泡沫。
今、この瞬間を教えてくれるもの。
「泡沫」と書いて、「うたかた」と読む。
普段あまり耳にしない言葉だけど、
私は、この響きが好きだ。
泡沫とは、水面に浮かぶ泡のこと。
風が吹けば揺れて、指先で触れれば弾ける。
気づけば、何事もなかったように消えていく。
ほんの一瞬だけ存在して、静かに姿をなくすもの。
そこから転じて、
「儚いもの」
「長く続かないもの」
「消えやすいもの」
という意味で使われるようになった。
でも私は、この言葉には
「儚い」だけでは片付けられない美しさがあると思う。
もし、ずっと残るものだけに価値があるのなら、
桜はあんなに愛されない。
花火を見上げて、胸が熱くなることも、
夕焼けを写真に残したくなることも、
きっとない。
終わりがあるから、
人はその一瞬を大切にする。
だから、泡沫は「消えるもの」ではなく、
「今、この瞬間を教えてくれるもの」
なのかもしれない。
季節も。
子どもの「抱っこ」の声も。
恋だってそうだ。
当たり前だった時間ほど、
失って初めて、その尊さに気づく。
思い返せば、人生は泡沫の連続だった。
友達と笑い転げた帰り道。
誰かと見た夜空。
季節の匂い。
大切な人の温もり。
心が震えた、たった一つの言葉。
どれも永遠ではない。
だからこそ、
心の奥に残り続けるのかもしれない。
私は、
文章を書きながら、
歌詞を書きながら、
写真を撮りながら、
そんな泡沫を形に残している。
消えてしまうものだから、
せめて記憶の中では、
何度でも思い出せるように。
きっと私にとっての創作とは、
泡沫を拾い集める作業なのかもしれない。
人生には、
手放したくなかった時間もある。
戻りたかった日もある。
でも、それらが泡沫だったからこそ、
今でもこんなにも美しく思い出せるのかもしれない。
消えてしまうことは、悲しい。
だけど、
消えてしまうからこそ、
今日という一日を愛せるのかもしれない。
あなたにとって、「泡沫」とは何ですか?




なぜだ!ビールを想像してしまった😅
言葉は儚く感じる部分もありますね
選挙の泡沫候補の響きから、ほうまつと読んでいましたら、
うたかただった✨一気にセンチメンタルな、風情のある言葉に変わりました♨️
有難う御座います!